佐助稲荷神社 〜頼朝が再建した古社

 

銭洗弁天の近くにある真っ赤な鳥居が連続してる様が印象的な佐助稲荷神社です。

伊豆の蛭ヶ小島に流されていた源頼朝が病に倒れ、「かくれ里の稲荷」という神霊が夢枕に立ち挙兵を進め、頼朝はそれに従い塀を上げ戦いに勝利、のち、この「かくれ里」の地で祠を見つけ、畠山重忠に社を建立させたと伝えられます。

佐殿(すけどの)と呼ばれていた頼朝を助けたという意味から「佐助」と付けられたといわれているそうです。

 

元は鶴岡八幡宮の飛地境内社でしたが、1909年(明治42年)に独立したそうです。

 

参道入り口手前に社務所・下社があります。

 

下社横に、由緒を記した板と縁結びの十一面観音があります。

十一面観音は、良縁に恵まれなかった美しい尼の赤松幸運が、若い男女の良縁を祈って彫ったといわれる縁結びの観音様で、毎年5月18日に開帳されるそうです。

 

佐助稲荷境内、本殿など、あちこちに石祠(せきし・石のほこらのこと)、そして狐の焼き物が無数にあります。

そもそも佐助稲荷は、魚屋の源十朗が助けた狐に大金持ちにしてもらったお礼に建てたという伝説があるそうです。

狐が多いのも頷けます。

 

岩窟にある霊狐泉です。

古くから稲荷山は、麓の田畑を潤す水源で、里の人は、この湧き水を霊狐の神水と呼んでいたそうです。