妙法寺(大町) 〜松葉ヶ谷法難〜
宗派 | 日蓮宗 |
山号・寺号 | 楞厳山(りょうごんざん)妙法寺 |
創建 |
建長五年(1253年) |
開山(寺院を開創した僧侶) |
日蓮(中興開山・日叡上人) |
開基(寺院を創立すること、それをした僧) | - |
本尊(本堂に安置され最も尊重されている仏像) | 一塔両尊四師 |
住所 | 鎌倉市大町4-7-4 |
アクセス | 鎌倉駅西口より徒歩15分 |
拝観時間 | 9時半〜16時半 |
拝観料 | 300円 |
妙法寺は建長5年、日蓮大聖人が千葉県安房から鎌倉に入り始めて開かれた法華経弘通の道場で、身延山に入山されるまで二十数年にわたり住まわれた霊蹟だそうです。のちに対立者のために焼き討ちされた「松葉ヶ谷の法難」の舞台となったと言われています。
中興開山の日叡は、鎌倉で悲運の最期を遂げた後醍醐天皇のご子息大塔宮護良(もりなが)親王の子で、日蓮の遺跡を守り、親王の菩提を弔うため墓を建てられ、この寺を再興したとされています。その親王のお墓は裏山山頂にあります。
将軍徳川家斉もしばしばお参りに来られていたため、総門、仁王門、法華堂を朱塗にしたと言われています。
お布施は300円ですが、十二分にその価値があります。
安国論寺前、左手のこの道をしばらく行った右手にあります。

総門です。開いていないので、左手から入ります。

2月は、梅も見頃です。


正面に本堂があります。




総門を中から見たところです。

仁王門に行く途中の小径、右手に大覚殿が見えます。


仁王門です。




仁王門は正面からは入れませんが、左右どちらからでもその先に進めます。
左手から進むと、薩摩屋敷事件戦没者の墓があります。
幕末慶応三年、江戸の薩摩屋敷焼討事件で戦死した薩摩と幕府双方の遺骨が納められているそうです。
もともと、江戸芝三田の薩摩藩島津家屋敷跡にあった妙法寺の支院である清正公堂にあったものが、1995年に移されたのだそうです。

有名な苔石段です。見事です。




苔石段手前、左手の句碑と化粧窟です。


苔石段は途中から登れなくなっているので、その右横の超急な石段を登ります。

登りきった右手に法華堂があります。



法華堂左手に日叡上人お手植えのソテツがあります。

苔石段を上から見るとこんな感じです。


ソテツの奥には鐘楼が見えます。


鐘楼の手前の仏様のお顔が正面・右手・左手と違った顔に見えませんか?



鐘楼右手の石段を登ります。すると、松葉ヶ谷御小庵跡があります。


矢印の道順通り、護良親王のお墓に向かいます。
これが「嘘や〜ん」ってくらい、苔むした・急で・滑りやすく・長い石段です。


登りきると、ご褒美で鎌倉の海を一望できます。護良親王のお墓を参拝し、さぁ、気をつけて帰りましょう。

