明月院 〜紫陽花寺

 

鎌倉三十三観音霊場 第三十番札所 如意輪観世音

ご詠歌 くももなき そらにぞすめる 月かけを おのがこころに うつし見るかな

 

紫陽花寺として有名な、国指定史跡の明月院です。

平治の乱で戦死した、須藤刑部大輔俊通の菩提を弔うため永歴元年(1160年)、俊通の子である山ノ内經俊が明月庵を創建しました。

その後、北条時頼が康元元年(1256年)、この地に最明寺を創建しましたが廃寺に、その子の時宗が蘭渓道隆を開山に禅興寺として再興、さらに後代関東管領上杉憲方によって禅興寺の塔頭となり、明月庵から明月院と改められたそうです。

 

後に関東十刹の一位になりましたが、1868年(明治元年)廃寺に、筆頭の支院だった明月院だけが残ったのだそうです。

 

境内全域が国の史跡に指定されています。梅雨時には、数千株の紫陽花が咲き誇ります。 

 

入り口を入って左、北条時頼公墓所です。

 

ご廟所です。

 

こちらが鎌倉最大の明月院やぐらですね。

入り口の間口は約7メートル、奥行きは約6メートル、高さは約3メートルで、中央に建てられた宝篋印塔は、山内上杉家の上杉憲方のものと伝えられています。宝篋印塔背後の壁面には、釈迦如来、多宝如来などが浮き彫りされ、その周りに十六羅漢の浮き彫りもあるので「羅漢洞」とも呼ばれているようです。

 

鎌倉十井の一つ、瓶の井です。

 

開山堂です。

 

本堂です。基本、内部は写真撮影禁止です。

 

本堂前の枯山水(水を使わないで石を組合せたり、地形に高低をつけるなどして山水の趣を表した庭園のことだそうです)です。

 

紫陽花の時期は、ものすごく混むので、午前の早めに参拝したほうがいいですね。