寿福寺 〜鎌倉五山第三位

宗派 臨済宗建長寺派
山号・寺号  亀谷山寿福金剛禅寺(きこくさんじゅふくこんごうぜんじ)

創建

正治二年(1200年)
開山(寺院を開創した僧侶)

明庵栄西(ようさい)禅師

開基(寺院を創立すること、それをした僧) -
本尊(本堂に安置され最も尊重されている仏像) 宝冠釈迦如来
住所

鎌倉市扇ヶ谷1-17-7

アクセス 鎌倉駅西口より徒歩10分
拝観時間 総門から中門までは拝観自由だがそれより先は不可。
拝観料 無料

  

鎌倉十三佛霊場 第四番札所 五・七日忌・五官王

鎌倉五山 第三位

鎌倉三十三観音霊場 第二十四番札所 十一面観世音

鎌倉二十四地蔵尊 第十八番札所 木造地蔵菩薩

ご詠歌 きよみづを てつ井にうつす 観世音 すゑの世までも ひかりかがやく

 

日本に初めて臨済禅を、そして茶を伝えたことで知られる栄西が鎌倉に下って幕府の帰依を受けた翌年(1200年(正治二年))に、北条政子を開基に開山した寿福寺です。

この地一体は、源頼朝の父・源義朝の屋敷跡とされています。裏手の源氏山麓やぐらには北条政子、源実朝、高浜虚子、陸奥宗光、大佛次郎の墓があります。

 

栄西は茶の効用を記し、三代将軍源実朝に「喫茶養生記」(国重要文化財)を献上しています。

 

本尊は宝冠釈迦如来像(未公開)、寺宝の「喫茶養生記」「木造地蔵菩薩立像」(国重要文化財)は鎌倉国宝館に寄託されています。

境内は国指定史跡。

 

ここの参道は、鎌倉で一番美しいのではないでしょうか。

 

総門前にある、故平山郁夫による源実朝をしのぶ碑です。

 

総門脇に、ここが鎌倉五山であることを示す石段が建っています。

 

山門手前にある庚申塔です。

 

惣門です。参道の美しさがこれだけでも分かります。

 

参道です。美しい。

 

参道から中門を臨みます。

 

参道突き当たり、いつも門は閉ざされているけど、仏殿です。

 

寿福寺左の墓地に向かう道の正面突き当たりの左手にある、大佛次郎の墓です。

大佛次郎は鞍馬天狗シリーズの著者として有名なのですが、なぜか大菩薩峠の著者と記憶していました(大菩薩峠は中里介山著)。

大佛次郎が鎌倉に住んでいたのは、1921年(大正10年)から1973年(昭和48)年まで。

開発が進んで鎌倉の自然や歴史が荒れるのを憂い、鶴岡八幡宮の裏山の宅地化を、鎌倉風致保存会を組織して阻止するということも行いました。「大佛」というペンネームは鎌倉大仏の裏に住んでいたことからつけたものだそうですよ。

 

大佛次郎の墓の右手に高浜虚子の墓があります。高浜虚子は、正岡子規に師事し、1910年から50年も鎌倉に住んでいたそうです。

 

さらに奥に進んだ先の左手のやぐらにある、北条政子の墓です。

 

さらに先には、源実朝の墓があります。

 

入ってきたのと逆、仏殿前から総門を臨む参道です。美しい。

 

お墓参りを終え、戻ります。御朱印を頂くには、この看板の先を、勇気を持って進みます。

 

中門から内側は非公開で本堂などは見れませんが、御朱印を頂く玄関までの小径から内側を垣間見ることはできます。

 

鐘楼です。

 

寿福寺の墓地に向かって左手の小道の左側に、民家に抜けることのできる岩をくりぬいた「寿福寺トンネル」があります。

寿福寺側から見るとこんな感じです。

 

トンネル脇にあるやぐらのような穴です。

 

反対側(刃稲荷側)から見るとこんな感じです。右手に大きなやぐらのような穴があります。

 

鎌倉十三佛、三十三観音、二十四地蔵尊の御朱印です。


 

この地図は、鎌倉十三佛のお寺をマークしています。

 

この地図は、鎌倉五山のお寺をマークしています。

 

この地図は、鎌倉三十三観音のお寺をマークしています。

 

この地図は、鎌倉二十四地蔵尊のお寺をマークしています。

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