浄光明寺 〜扇ガ谷の真言宗のお寺

 

鎌倉十三佛霊場 第九番札所 都市王 一周忌

鎌倉三十三観音霊場 第二十五番札所 千手観世音

鎌倉二十四地蔵尊 第十六番札所 網引地蔵尊・第十七番札所 矢拾地蔵尊

鎌倉六阿弥陀 第五番 宝冠阿弥陀

ご詠歌 ありがたや いづみがやつの きよみづに こころのあかを あらふもろ人

 

源頼朝の願いで文覚上人が立てた堂が始まりと伝えられる浄光明寺です。

皇室の菩提寺として知られる京都東山の泉湧寺の末寺として準別格本山の寺格が与えられているそうです。

 

開基である六第執権北条長時が真阿(真聖国師)を開山に招いて創建しました。

1333年(元弘三年)には成良親王の祈願所となり、浄土・華厳・真言・律の四つの勧学院が建てられ、学問道場としての基礎が築かれたそうです。また、足利尊氏・直義兄弟の帰依が厚く、寺領や仏舎利の寄進を受けたそうです。

 

本尊の阿弥陀三尊像は国重要文化財。県重要文化財の地蔵菩薩立像(矢拾地蔵)は足利直義の守り本尊。

国重要文化財の「浄光明寺敷地絵図」は鎌倉国宝館で見ることができます。

 

浄光明寺の東は、もともと多宝寺というお寺があったそうです。江戸時代にはすでに詳細が不明になっていたそうで、五輪塔も極楽寺開山の忍性のものと考えられていました。

1976年の修復の時に、見つかった銅製の骨壺に、多宝寺覚賢長老の遺骨である旨が彫られていて、1306(嘉元4年)に入滅した多宝寺の長老覚賢の五輪塔であることが判明したのだそうです。

五輪塔の下一帯は、多宝寺趾やぐら群があるのですが、道もなく、かなり危険な所とのことです。

 

ちなみに拝観日は、木・土・日・祝日の雨天多湿でない日です。

4月の鎌倉まつりの時だけ、五輪塔が特別に公開されます。

境内は国指定史跡。

 

入り口です。山門に向かいます。

 

山門です。

 

右手にある鐘楼と不動堂です。

 

左手にある客殿です。客殿の左に庫裏があり御朱印はそちらでいただきます。

 

境内奥にある石段を登ります。阿弥陀堂・仏殿です。

 

仏殿内の三世仏(過去、現在、未来の釈迦如来)です。こちらは撮影OK。

 

観音堂です。奥に見えるのが、阿弥陀三尊を拝むことができる収蔵庫です。阿弥陀三尊は撮影禁止です。

 

収蔵庫・観音堂と仏殿の間の道を通り、山の上に向かいます。滑りやすいので要注意。

 

ちょっと開けた平地の奥に網引地蔵(石造地蔵菩薩坐像)があります。鎌倉二十四地蔵の一つです。

 

4月の鎌倉祭りの最中は、巨大な五輪塔が公開されています。

 

冷泉為相の墓の先、鎌倉まつりの時だけ右の門が開いていて、ここからさらに登っていきます。

「足腰弱い奴は気をつけろよ」の案内があります。