上行寺 〜大町の日蓮宗のお寺

 

すべての病、特に癌に効があるとされる瘡守(かさもり)稲荷を祀る稲荷堂と、鬼子母神を祀る薬師堂がある、日蓮宗のお寺です。

元々は京都の本国寺の末寺。

こちらは、観光するところではないということで、鎌倉の寺社で唯一鎌倉観光協会に所属していないお寺だそうです。 

しかし柵もなく自由に見学させてくれ、歴史や仏道に触れられるお寺です。住職は厳しい修行をされた方だそうですよ。

 

ド派手な手書き文字がちょっと引くくらい目立ちます(笑)。本堂は松ヶ谷の妙法寺の法華堂を移築したものと言われているそうです。

 

左手に墓場があります。

1860年(万延元年)3月3日、桜田門外の変で大老井伊直弼が襲撃されますが、その襲撃者の中にいた水戸浪士の広木松之助の墓があります。襲撃後に、松之助は材木座に逃れて、上行寺の住職を頼って匿ってもらったのだそうです。

 

名越の妙法寺の法華堂を移築したものといわれる本堂の表欄間に竜の彫り物、格天井に花鳥の絵が描かれています。 

 

「お経中でもお堂の中でご自由に参拝ください」の文字が嬉しいですね。

 

正門裏にある左甚五郎作の除災の龍です。

 

こちらが水戸藩士広木松之助の墓です。