英勝寺 〜鎌倉唯一の尼寺

 

現存する鎌倉唯一の尼寺、英勝寺です。

 

開山は水戸家初代徳川頼房の息女、玉峯清因。

開基である英勝院尼は、太田道灌から数えて四代目の孫康資の娘で、徳川家康に仕え、水戸家初代徳川頼房の養母を務め家康の死後出家、英勝院と号したそうです。1636年、三代将軍家光から太田道灌の土地を受け、英勝寺を建立したそうです。

没後は、水戸家の姫君が代々住職を務め、水戸御殿と呼ばれていたそうです。

四季の花が見事で、美しい竹林もあり、江戸時代初期の名建築の数々を見ることができます。

2011年には山門が復興されました(国重要文化財)。

境内の仏殿、鐘楼、祠堂、唐門など全て国重要文化財です。

 

いつも閉ざされている総門前に、太田道灌邸舊蹟の碑があります。

 

仏殿と山門が見えます。順路の札があるのでそれに沿って進みます。

 

総門のすぐ脇にある鐘楼です。英勝寺の鐘楼は、袴腰という珍しい様式、確かに見たことない形です。

 

山門です。

 

山門の左奥にある洞窟です。三霊社権現と言うそうです。仏様が祀られています。

左の道から入っていき、正面の四角い穴に出ます。

 

洞窟横の石段を登ると太子堂と聖観自在菩薩様が安置されています。

 

仏殿に向かいます。

 

開基である英勝院の墓廟である祠堂への門、唐門(祠堂門)です。

 

竹林に向かいます。

 

英勝寺を超えて、しばらく歩くと左手、英勝寺墓地の崖下に「十六夜日記」の著者阿仏尼の墓と伝わる供養塔(層塔)とお稲荷様があります。極楽寺駅近くには阿佛邸舊蹟があります。