甘縄神明神社 〜鎌倉最古の神社〜

 

長谷の鎮守。祭神は天照大神。

喧騒の長谷寺から徒歩5分ほど(Woof curryを道路を挟んだ道を進みます)のところにある神社です。

僧行基の草創により由比の長者と言われた藤原鎌足の子孫、染谷太郎時忠が和銅三年(710年)に、山上に神明宮を開き、麓に神輿山円徳寺を開いたことに始まる鎌倉最古の神社と言われています。

行基は、734年に鎌倉最古の寺院である杉本寺も開いています。

 

源頼義(父源頼信と共に平忠常の乱を平定、前九年合戦で陸奥国の安倍氏を滅ぼす、鎌倉由比郷に石清水八幡を勧請し由比若宮(今の元八幡宮)を建立) が甘縄神明神社に祈願し、子源義家(後三年合戦で清原武則を滅ぼす)を授かったと言われています。

 

正面入り口の鳥居です。手前左手には、川端康成記念会があります。彼の長編小説、「山の音」にはこの神社のことも書かれています。

 

源頼朝の乳母比企尼の娘である丹後局を妻とし、伊豆配流中の頼朝を援助し、頼朝と北条政子との間をとりもったと言われ、甘縄に館があったとされる安達盛長のことが記されています。 

 

石段手前には、北条時宗の産湯の井があります。

 

石段を登ると、正面に社殿があります。社殿の後ろに本殿があるのですが、本殿に入ることはできません。

 

社殿です。

 

左手には、五所神社があります。

 

右手には幾つかの碑、そして秋葉神社に続く、苔生した石段があります。

石段を登りきったところに可愛い御賽銭箱のある秋葉神社があり、その左手から本殿を見ることができます。

ちなみに、可愛いお賽銭箱は五所神社のところにもありましたね。